7/6 AACA TTT、7/14 ツールド新城60分
2レース分まとめて振り返り。
まず先週のAACA TTTから。
自分にとって初のタイムトライアル。
当然TTバイクに乗るのも今回のレースに向けての練習で初めてだった。
幸いにもシマノ鈴鹿までTTバイクを貸していただける事になったので有り難く使わせて頂く事に。
機材はORBEA ORDU。
変速は紐だけど謎のビッグプーリー付き、パワメ付き、ディスクホイール付きで貸して頂いてフロントホイールだけ自分のコスカボ。十分過ぎるくらいの仕様。
ちなみに両輪ともチューブレス仕様。
高速巡航し続けるTTにおいては転がり抵抗の低さがアドバンテージに繋がると信じてる←
あと、ヘルメットは供給していただいたトレンタを使用させていただきました。
シマノ鈴鹿に向けてTTヘルメットを買おうか迷っているところですが、今回はとりあえずトレンタで。ロード用ヘルメットでは他社のエアロヘルメットと比較してもかなり優秀な数値が出てるトレンタを信じましょう。
https://m.youtube.com/watch?v=M7JtY00HVo4
↑cycling weeklyの動画内ではトレンタ(3kカーボンの方だけど)が最も空力が良いとの結果が出ている。
練習というか主にポジション出しが大変だった。レース2週間前からなるべくTTに乗るようにして、仕事終わってからも頻繁に新舞子まで車でTT運んで練習…というような事をコソコソとしていた。
で、前日までポジションいじって、ようやくしっくり来て、レース本番。
チームは4名、コースは5km×3周の15km。
コースコンディションはところどころ避けられない水たまりというか川がある感じ。
メンバーはデストラのシマノ鈴鹿参戦メンバーのうちの4名。とりあえずこのメンバーでまともにTTTをやった事がなかったので、最後まで誰も千切れないように回す事を目標として設定。スタート。
TTT中は程よいペースを探りながら1人30秒程度を目標にローテ。
スピードは追い風側が多分47km/h、向かい風側が43km/hくらいという感じでした。
最終的なアベレージとしては、サイコン切るのが少し遅れたけど44.3km/h。
自分は本当に人とTTで一緒に走るのが初めてだったのでペース配分がわからず、序盤は抑え気味に。
正直練習してた感じだと本当にTT苦手で、脚質的に一定ペースで踏むのが苦手なのもあるし、なによりも体が硬くて綺麗にペダルを回せない。パワーも全然キープ出来ないし、そのパワーもいくらTTポジとは言え低すぎる。冗談抜きで千切れるんじゃないかと思ってました。
しかし嬉しい誤算だったのは、チームTTなら後ろで休む時間があるので、個人TTと違ってずっとL4付近とかじゃなくて先頭L5〜L6で踏み、後ろでL2〜L3で休むというインターバルな感じで、自分的にはこっちの方がよっぽど耐性があったので、結果から言うと最後まで千切れずに済んだ。
(↑後から写真見て初めて肘の幅が広い事に気付いた。肩も硬くてこれ以上狭くすると窮屈なんですよね…。この方が踏みやすいんだけど空力悪そうだからパッド狭くするか要検討ですな。)
2周を無難に終えてTTTの踏み方が分かったところで、残り1周。余力がある気がしたので長めに牽きますとチームの方々に伝え、1,2周目よりも少し強く長く牽かせていただいた。
最終コーナー前で自分にローテが回ってきたのでゴールまで牽く覚悟。
先頭でタレて詰まったら申し訳ないのでコーナー立ち上がりからジワっと速度を上げてラストスパートは30秒弱600wくらい。タレずに済んだ。
で、チームの結果は5位でした。
TTTのイメージが掴めていい練習になりました。
ここで、AACA TTTの話はおわり。
次はその翌週のツールド新城の話。
AACAの週あたりからようやく仕事の研修が落ち着いて出張連チャンだったり東京飛ばされたりという事がなくなったのでやっと普通に平日夜に練習が出来るようになりました。
かなり3月のピーク時よりもパフォーマンスは落ちてしまっているけど久々に少し大きい大会だし可能な限り本気で仕上げてみる事に。
まず新城は登りがキツイのは前年走ったのでわかっていた。まずあそこをなんとかしないと入賞どころか先頭集団に食らいつく事も出来ない。ネックは体重。自称スプリンターの自分は重い。パワーでカバーしたいところだけど限界あるしそう簡単には上がったら苦労しない。
なら、体重落としてパワーウェイトレシオを上げてみよう。そう思った。
話は少し戻って、AACA前日は会社の飲み会で焼肉(流石にレース前日なのでお酒は飲んでない)、AACAの日の夜は寝坊メンバーで鳥貴族食べ飲み放題でたらふく飲み食いして体重は67.5kg超えるくらいだった。
(AACAのTTTはド平坦なのでパワー出しやすいように体重を落としたくなかったというのもあった。)
登るには重い。
例年シーズンインしたら勝手に痩せて行ったんだけど今年はなかなか十分な練習が出来ず、落とせていなかった。
痩せましょう。
飲み会の翌日、単独で農道往復練。
そして幸いにもこの週は平日夜に雨が止んでた事も多く、ひたすら1人で佐布里池を走り回った。
佐布里池行くまでの道もモリモリ踏めるので消費カロリーは普段のローラーよりもかなり高く出来、平日1日のレストを除いて約1200kcalほどずつ消費。
そして食生活も見直し。基本は炭水化物を減らしたのと、脂質を抑えた食事にした。普段晩飯でカレーだったらご飯1.5合〜2合くらいと炭水化物をいつもモリモリ摂っていたけれど、それを半分以下に抑えた。
朝食ではご飯とパン2枚とか食べてたけど少なめのご飯だけにして豆腐と納豆を食べた。(納豆は脚攣り対策含めて毎朝元から食べてた)(あ、もちろん普段通り朝イチのプロテインも飲んでた)
そのほかいろいろ太りそうなものを我慢して…
で、6日間足掻いて3.5kg近く絞り、レース当日朝の体重は64.1kgほど。頑張った。
(グラフは夜計測)
なんなら自転車始めてから一番軽いかもしれない。体重落としすぎてパワー出ないんじゃないかと思われるかも知れないけれど、結果から言えばパワーは落ちるどころか練習の成果もあり、上がっていた。
ここまでキッチリ仕上げたのは初めてだった。
唯一の懸念はレース強度の耐性。こればかりは6月の1週間東京出張で弱体化した後、休日も雨で他の人とバチバチ殺しあうような練習が出来ていなかったのが問題だと感じていた。平日の練習でそこそこの強度で走ってはいたけどやはりレース強度には程遠い。
で、レース当日。
前夜に大雨が降り、朝も雨が降ったり止んだりを繰り返していて、路面はフルウェットな上に砂が流れてスリッピーな感じ。
危な過ぎる…
ドライでも毎年落車頻発ポイントの下りきったとこの田んぼダイブコーナー(鋭角でさらにコーナーのアウト側のラインは逆バンクのようになっていて結構使えるラインは狭くて速度も抑えないと危険)に加えて、ドライの時は何も気にしなくてよかったようなゆるいコーナー全てが危険ポイントになった。
しかし特にDNSしようかとは考えていなかった。最近毎週のようにウェット路面でドロドロになりながら練習したりレースしたりしてたし。(スキルの上達はほとんど無いかもしれないけど気持ち的に耐性はできていた)
機材はホイールだけおさらい。
コスカボsl ust、タイヤはrbcc tubeless25c。
以上のコースコンディションを考慮してタイヤの空気圧はMy mavicのウェットでの推奨値、
F:4.9bar、R:5.2barに設定。
ホイールをコスカボに変えてからはリム内径が広がった事に加えて今回体重も落としていたのでそもそも従来よりも低めの推奨値になっていた。
ここまで落としたのは初めてだけど全然気持ちよく転がってくれる。ウェットのコーナーも余裕があって安心感あった。やっぱ良い。
で、レース開始。
1週目からこがさんがモリモリ登りで上げていく。つおい。その後も何度かアタックして逃げを試みていた。中盤しーまさんも同様にアタックして単独逃げをしたりしていた。
他の選手のアタックも何度かあったけれど一度は離しても集団が吸収するのを繰り返していた。
一方で僕は体調は万全のつもりだったけれど、20分過ぎたあたりでまた脚を攣ってしまってアタックを追うどころか先頭集団からドロップ寸前だった。しかも普段のふくらはぎに加えて足の裏と足首あたりの筋肉も攣った。意味がわからん。確かに登り区間の度に強度ぶち上がってるけど…。この時点でもう1週間の努力が水の泡になったような気がしてメンタルは死んでいた。
ふくらはぎは仕方ないとして、前に一度足首あたりの筋肉を攣った事があったのを思い出した。ツールドモリコロ。ベロトーゼをつけていた時だ。
どうもこの足首の圧迫感がダメなのかもしれない。(前にAACAで使った時は何ともなかったのに)
と、レース中に考え事をしながら脚攣りに耐える。先頭ローテが回ってきても全然強く牽けなくて申し訳ない限りだった。
レース前の作戦としては自分合わせて3人以上の逃げになる場合は逃げに乗る、もしくは逃げを作る動きをしてみると決めていた。
けど全くそれどころじゃなかった。
攣ったふくらはぎが痛過ぎて。
それでも辛うじて集団についていけたのは体重を絞っていたからという気がする。
あれ以上登りでパワーを要求されるともう完全に脚が止まる攣り方をしていた…かもしれないしそうじゃないかもしれない(適当)
で、レース開始から45分経過したところで攣った痛みが少し引いた。たまにあるんだよね。
快調とは全く言えないけど多少マシに回せるようになった。
けれどもう脚攣り関係なしに普通に繰り返しの登りで脚にダメージが蓄積されてて自分から動く元気はない。ゴール前に備えて、脚攣り2発目が来ないように祈りながら走るしかなかった。
で、最終周の登り、結局逃げはなく先頭集団は登り口で10人前後くらいだったか。
牽制しながら登っていると登りの途中で1人ノーマークだった知らない選手がとんでもない加速で登っていくではないか。誰も追えない、追わないのか。自分としてはついて行ったら登り追えたところで確実に脚が終わってゴールまでいけない、もしくは完全に脚が攣ると確信したから追わなかった。それくらいえげつなかった。一瞬で登りで数十メートル離れた。
結局2位以下は牽制したまま登り終え、平坦区間でそれまで一歩引いた位置から脚を温存していた石川さんが飛び出してそれに数人ついていくので自分も引きちぎられそうになりながらついていく。
で、ゴール前でスプリントにもならないもがきをして4位。
なんとか表彰台には乗った。
レースのデータを見ても61分のNPがftpの設定値を僅かに超えるくらいにパワーは出ていた。
(ftp設定変えなきゃ…)
絞ってパワーを上げるのは成功していた。
しかし勝てなかったのはまだまだ登りの耐性が弱いのと、レース前から懸念していたレース強度の耐性。そして普通に皆強かった。シマノ鈴鹿まで1ヶ月半と迫っているしそろそろその辺も負けないように仕上げて行きたいところ。
そして脚攣り対策研究はまだまだ続きそうです。
最後に付け足したようになりますがヘルメットの使用感を少し。
AACAのTTTもツールド新城もウェットコンディションで前走者の水飛沫を浴びたりするようなシチュエーションでしたが特に不快さはありませんでした。
ヘッドキャップが吸収した汗や水もしっかりヘルメット内に流れる空気で乾燥出来ていたような感じです。やはりトレンタ快適。優秀。
強いて言えばTTポジションで頭を下げてうつむいたような姿勢で走っている時だけヘルメット内の空気の流れが僅かに乱れるというか弱くなる気がしました。こればかりはそもそも多分ロードでのポジションの頭の角度で空気が綺麗に流れるように設計されているからでしょうからTTという用途が間違っているのかなと←
と言っても全然快適な部類なんですけど流石にTTでは空気抵抗だけ少し気になってしまいますね。
やはりシマノ鈴鹿の為にもTTヘルメットを新調すべきか…ウーン…高いのでお財布と相談。
それにしても毎週毎週せっかく供給してもらったヘルメットがドロドロになって心苦しい…。
次のレースは晴れてほしいなと。
今回はこのくらいで。
では✋