業務用電子レンジブログ

将来の夢は業務用電子レンジです。

暑過ぎてチューブレスのリムテープが溶けた話(7/25追記)

記事の最後に追記あります。

 

 

いや暑いですね。本日の名古屋の最高気温は39℃でした。

そんな暑さにやられて死んでる私ですが、私だけでなく、機材も暑さにやられた話をしようと思います。

 

チューブレスはいいぞおじさんをやってる私ですが、その自慢のチューブレスホイールが本日パンクしました。使い始めて半月程度でした。

どんな状況でかと言うと、屋外の某所に午前中から夕方まで7時間程度駐輪しておき、用事が済んで戻ってくるとリアホイールがパンクしていたのです。

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たまたまミニポンプの手持ちがなく、CO2ボンベ1本しかなかったので、タイヤを外してチューブを入れて一発でチューブレスタイヤビードを上げる自信がなかったので、ダメ元でシーラントがパンクの原因を塞いでる事を祈ってパンクしてそのままの状態でCO2ボンベ発動。しかし、あっけなく空気が抜けて無駄撃ちとなり詰みました。母上に連絡し、車で迎えに来てもらう事になりました。本当に感謝です。

 

で、肝心の原因ですが、中のリムテープが溶けて破れていたのが原因でした。

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何故破れたのか。もう原因に心当たりしかないです。この猛暑の中、長時間炎天下に駐輪する日々が数日続いた為です。炎天下と言っても建物のすぐ横に駐輪していたので、直射日光が当たるのはほんの1,2時間で、それ以外は日陰だったと思います。それでもタイヤはかなり温度が上昇していたようです。熱せられたリムテープは柔らかくなり、タイヤ内で圧力が集中するスポークの為の穴が空いている部分に食い込んで行き、やがて伸びきらなくなったリムテープが破れたというところでしょう。その証拠に破れなかった他の穴もかなり破れる寸前まで穴に溶けかけて食い込んでいました。

 

念のためパンクしなかった前輪もタイヤを外してチェックしました。

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チェックしておいて良かったです。こちらもリムテープが溶けて破れる寸前まで来ていました。

 

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で、最初リムテープを貼った時に残っていたNO TUBESのリムテープに前後貼り直しました。どうやらバルブホール周辺30cmを2重貼りしても4本分の長さがあるようです。ありがたや。

 

しかし同じリムテープ(と言ってもどのTL用リムテープも同じだと思うが)なので同じように熱を帯びる扱いをしているとまたすぐにリムテープが破れてパンクしてしまうので対策を考えねばならないなと。

(決してNO TUBESのディスりではないです!悪しからず!)

 

チューブレスの使用を考えているみなさんもお気をつけ下さい。この異常な暑さですと、ライドの途中で休む間に炎天下に少し置くだけでもタイヤはかなりの温度まで上昇すると思われます。走行中はまだ風で冷却されるのでマシかも知れませんが油断できません。道路も高温です。パンクしたくないロングライドやレース前だけでもリムテープの状態を確認する事をオススメします。この猛暑の期間だけでも。

 

と言っても普通に使用してる限りは安全だと思いますけどね。私のようにクソみたいな駐輪をするとすぐにチューブレスのリムテープは寿命を迎えますよという話です。ヤバそうだなという気はしていたのですがやっぱりヤバかった。

 

ちなみに私が特別高圧でチューブレス運用してたわけではなく、どんなに高くても7barで運用し、通常6bar〜6.5barで運用していました。

 

以後このようなパンクが起きぬよう気を付けます。

以上、反省文でした。

ありがとうございました。

 

 

〜以下7/25追記

 

この記事をアップした翌日、twitterにて有難いご指摘を頂きましたので内容を補足します。

私はリムテープを貼る際にyoutubeにアップされていたgiantの公式のガイド動画(https://youtu.be/UCv4XMud9Ps)を参考にしてバルブ周辺15cmずつを2重、それ以外の部分を1重で巻いていました。(使用するリムテープは別でしたが)

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また、このリムテープを某ショップで購入する際にもスタッフさんに

「このリムテープをロード用のチューブレスで運用しようと考えているのですが、これは2重巻きにするべきですか?」と尋ねたところ、

「バルブ周辺だけ2重にしてほかは1重で大丈夫ですよ」と回答が返って来た為、

動画もスタッフさんも信用してその通りに貼りました。

 

しかし、使用したリムテープ、STANS NO TUBESの公式サイト(https://www.notubes.com/faqs)によると、空気圧が45psi以上の場合は2重にして使用して下さいとの指示がありました。

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ロード用の空気圧では余裕で45psiは超えますので実は全体を2重で巻かなくてはならなかったというオチです。

無知&無知だったが故の愚行でした。

わざわざ確認したのに、某ショップのスタッフもおいおいって感じですけど()

 

ただ、2重になっていた部分の穴でも、1重の部分ほどでは無いにしろ、圧力に負けて凹み始めていたので、高温になる状況下に置くのが良くないのは間違いなさそうです。気を付けなければ…。

 

みなさんも正しい知識でチューブレスを運用して快適なチューブレスライフを…。

 

最後まで読んで下さって有難うございました。

 

 

GIANT SLR1 TUBELESS インプレッション

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普段履き兼草レース用にチューブレス使ってみたいなーって事でGIANTのチューブレス対応カーボンホイールであるSLR1(30mmハイト)を買ってみたのでそのインプレを書きたいと思います。

まともなインプレを書くのは今回が初めてなので拙い文章ですが(以下略

 

まず実測重量から。

2018最新モデルではないのでカタログ重量は前後で1425gとの事でしたが、NO TUBESのチューブレス用リムテープを貼った状態でフロント630g、リア790g、合わせて1420gとカタログ重量を下回りました。いいですねGIANTさん。

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NO TUBESのリムテープはホイール1本分で5g程度らしいです。これは耐久性に若干心配はありますがクリンチャー用のリムテープとしても使えるみたいなので、クリンチャーホイールの軽量化にも使えるようです。ちなみにこの中古で買ったSLR1にはコンチの普通のクリンチャー用リムテープが貼ってあったのでチューブレス用に張り替えたのですが、クリンチャー用リムテープでフロント650g、リア820g、合わせて1470gだったのが、NO TUBESに変えてフロント630g、リア790g、合わせて1420gになったので50gの軽量化になりました。これはなかなか大きい気がします。

 

で、タイヤを付けると結局クリンチャーと比較して重いのかって気になるところですよね。

比較対象として、手持ちのシャマルウルトラを出してみたいと思います。

タイヤ、クイック、スプロケを外すのが面倒だったのでそれらがついた状態での重量での比較になります。(でもスプロケは同じものなので比較としては問題ないはず)

 

[クリンチャー]

シャマルウルトラ(ナローリムモデル)

タイヤ:S-WORKS TURBO 24c

チューブ:R'AIR(23-28c用)

クイック:カンパ純正

スプロケ:6800 11-28

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フロント1020g

リア1490g

計2510g

 

[チューブレス(今回)]

GIANT SLR1(チューブレス対応)

タイヤ:IRC FORMURA PRO RBCC 25c(TL)

チューブ:なし(当然

クイック:giant純正

スプロケ:6800 11-28

シーラント:重量測定時はなし(リム外周部の重量が増えるわけではないので走りに影響は少ないと思ったので)

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フロント:990g

リア:1410g

計 2400g

(RBCC 25c 277g)

 

結論、アルミハイエンドクリンチャーであるシャマルより110g軽い仕上がりになりました。

シャマルのホイール単体でのカタログ重量は1464gだそうなので、ホイール自体でも39g軽いですが、それ以上にチューブが無いことによる軽量化が出来てるのかなと。(もしかしたらクイックがgiantの方が軽いかもですが…測ってなくて申し訳ないです)

 

で、この後シーラントを片輪30mlずつ入れました。あと、ホイールバランスを取るために片輪十数グラムの鉛テープを貼ったので少し重くなりました。それでもバランス取った方が速く安定して走れると信じてます←

 

ちなみにチューブレスの取り付けですが、youtubeとかに上がってる動画とか観て手順守ってやれば何も難しくなかったです。(具体的にはリムにリムテープ貼って、バルブ取り付けて、タイヤはめて空気入れてビード上げて、空気漏れが大した事ない程度なのを確認して、空気抜いてシーラント入れて、もっかい空気入れて終わり。簡単ダネ!)

むしろクリンチャーみたいに中のチューブを噛まないように気を付けたり、チューブラーのようにセンター出ししなきゃいけなかったりとかそういう心配も不要なのでむしろ1番簡単なんじゃないかと思えたくらいです。

 

長々と重量の事ばかり喋ってしまいましたが、ここからはいよいよ実走編です。(でもみなさん重量は気になってたでしょ…?)

 

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(履かせるとこんな感じです)

 

[実走]

実走のインプレと言っても、チューブレス自体が初めてなので、走りの良さの原因がホイールなのかタイヤなのか、はたまたチューブレスという機構のおかげなのかわからないのでそこはSLR1というホイール・RBCCというチューブレスタイヤを組み合わせた条件でのインプレとします。

 

まず空気圧ですが、体重とかホイール、タイヤの太さとか車重とかを考慮して適正な空気圧を算出してくれるMAVICのアプリによると、フロント5.6bar、リア5.9barらしい。(チューブレスは低めが推奨なのでこのくらいみたいです)

しかし、ircによると推奨空気圧は6.0-8.0barの間にしてくれとの事。実際5bar台でも走れるんでしょうけど、どうなっても知らんよ、自己責任でやってねって事なんでしょうね。

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で、結局シェイクダウンはチキって6.5barに。(今後もう少し低めの空気圧でも試してみようと思います。)

シェイクダウンといってもいきなり山奥150kmのデスライドだったのでタイヤ外れたら怖いなと思ったので。

それでも普段のクリンチャーの7.5-8.0barよりはだいぶ低い。

 

で、走ってみるとまず実感するのは圧倒的な走り心地の良さ。カーペットの上走ってるみたいと言えば良いのか。アルミフレームから柔らかめのカーボンフレームの自転車に乗り換えたときくらいの衝撃だと思います。

確かチューブレスだとクリンチャーのようなチューブが無い分、エアボリュームが大きくなるとか聞いた事あった気がしますが、それをそのまま体感できるって感じです。

 

かと言ってその走り心地の良さの分、転がりの良さを殺してしまっているかと言うと、全くそんな事はない。むしろめちゃくちゃ転がる。クリンチャーで使ってたS-WORKS TURBOもかなり転がり抵抗が小さいタイヤとして有名なはずですが、それ以上です。

 

[巡航編]

平地で40km/h以上で走っているようなときも、60km/hで下るときも、20km/hで登るときも、明らかに転がり抵抗が小さいのを実感できます。高速で走ってる時はむしろ50mmディープのホイールでも履いているのかと錯覚するような感じです(実際は30mmなのに)。

まぁここはチューブレスのおかげなのか、giantの技術力で低いリムハイトの割に空力の良いリムに仕上がっている(?)おかげなのかはなんとも言えませんが。

しかし25km/h程度の低速の登りでも確実にスピードの乗りが良い感じがしたので、転がり抵抗の低さによるアドバンテージは確かにあったと思います。

 

で、どうやったら楽に速く走れるか探ったところ、転がりが本当に良くて失速が緩いのでケイデンス低めでトルクかけながら走ってやるとかなり脚を温存しながら走れる気がしました(特に人の後ろをついて行くとき)。ホイールの性格なのかチューブレスだからなのかわかりませんが、走り心地が柔らかいのでトルクかけながら走っても意外と脚が削れにくかったです。なのでただの巡行に優れたディープとも違う感じがしました。

 

 

[コーナー]

めっちゃグリップ良いです。

コーナーでのスピードの限界値は高いと思います。おそらく低圧だからタイヤの変形量が大きい為でしょうね。25cなのも相俟って、コーナーでの安心感が半端じゃないです。なので以前よりも深くバイクを倒して曲がれました。すなわち速く曲がれるという事で。

 

チューブラーでも空気圧低めにすればこのくらいになるのかもしれませんが、転がりの低さを犠牲にしてしまいそうな気がします。

 

[ウェット路面]

幸運にも(?)シェイクダウン当日からスーパーウェットな山道を走ることになり、ウェットでのインプレッションも書けてしまうので書きます。

まず、カーボンホイールなのにウェットの山道走って大丈夫だったのかって事ですが、全然大丈夫でした。リムも完全に濡れてましたが、シューはgiantの純正カーボン用シューで普通にアルミと同じように止まれました。

 

ウェットでのグリップですが、さすがにドライと比較するとコーナーは少し怖いですけど、それでもクリンチャーのS-WORKS TURBOと比較して断然グリップします。これはRBCCのタイヤのトレッドが細かい線の組み合わせのようになっているおかげなのもあるかもしれませんね。もちろん低圧チューブレスによる接地面積の増大も大きいと思います。

 

[アタック等の反応の良さ]

これはシャマルと同じくらいか、ほんのごくわずかに鈍い、良く言えばマイルドって感じがします。僕の中では全然合格点です。剛性も程よい程度です。ホイールが柔らかすぎるという印象は全くありませんでした。

 

[スプリント]

スプリントのワット数は調子が良ければ1400w前後出せる僕(なので業務用電子レンジ)ですが、あまり最大ワット数の高さを活かしたキレのある加速からのスプリントは出来ない感じがします(ここでの比較対象はボーラ50チューブラーなどの軽量カーボンホイールです。ちょっと酷かもしれませんが、ボーラとかには劣ると思ったのは事実なので。)(シャマルと比較すると同等くらいかな…剛性はシャマルより若干柔らかめな気がするものの、重量が軽めなのでプラマイゼロくらい…?)

 

しかしそこだけは譲るとしても、速度の伸び、維持がとてもスムーズで心地良いです。なので1200w程度で立ち上がって900wくらいをキープするロングスプリントがやりやすい感じがしました。なんというかスプリントもマイルドなので脚にやさしく、スプリントが長続きする気がします。

これはもしかしたらアタックが多発して削りあいになって皆疲労してるゴール前でスプリントをするような時、すなわち脚が終わって体重乗せて無理矢理スプリントするしかないような時に速度伸ばしやすい…かも…?と、思いました。知らんけど。

 

 

 

[まとめ]

リムハイト30mmを選んだのは正解だったと思います。これよりリムハイト高め(55mmとか)で重くなると、登りの場面や、急加速でモッサリの印象が強くなってあまり使いたくなくなるかもしれません。(しかしこの転がりの良さにディープとなれば加減速の少ない平坦に近いコースのエンデューロでは恐ろしい巡航兵器になりそうですが。)

ぶっちゃけチューブレスを決戦用として使用出来るかと聞かれると…答えはコースによっては全然アリって感じです。

正直チューブレスはどうしてもその構造上、ホイールがチューブラーよりも100〜200g程度重くなりがちなので、決戦用はどうかな…と思ってたのですが、全然アリですわこれ。エンデューロとか加減速が激しくないコースでの消耗戦とか絶対強いですこれ。巡航良いし脚残せそうだし。

逆にどうしてもチューブラーよりは少し重くなるので加速の良さに欠ける。よって何度もコーナーからのキツイ立ち上がり加速のあるクリテではどうかなぁという感じがします。

しかし次の平田クリテリウムでこれ使ってみようと思ってます。ゆーてシャマルよりは軽いですしシャマルより悪い結果にはならないと思います。ボーラ50TUほど速く走れるかはなんとも言えないけどってとこですね。しかし巡航の良さはボーラ50TU(タイヤ:コンチコンペ)にも劣らないと感じています。

 

結論、チューブレスに対してどう思ったかと言うと、このままチューブレス使って重量的な問題をクリアしたチューブレス対応カーボンホイールが出てきたら決戦用ホイール(手持ちはアイオロス5TU)をチューブレスに買い換えようかと思うくらい好印象。きっとマビックほか各社がTL対応ホイールの開発に力を入れているところだと思うので。(アルチUSTが出るとか聞きますし)

 

 

最後にこれ言って締めようと思います。

 

「チューブレスはいいぞ…。」

 

最後まで読んでくださって本当にありがとうございました。