いろいろローラーを使って思ったこと
こんばんは。
最近ローラーを乗り換えて段々どんなローラーが実走感があって、質の高い練習が出来るのかって事がちょびっと分かってきた気がするのでちょっとまとめておきます。
ローラー選びの参考になるかもしれないしならないかもしれません。
まず僕のローラーの遍歴を紹介します。
ミノウラ3本ローラー
↓
ミノウラ3本ローラー負荷調整付き
↓
ミノウラFG540(負荷調整付きハイブリッドローラー)
↓
elite turbo muin 2 (ダイレクトドライブ式非スマート)
↓
Tacx NEO 2 SMART (スマートローラー)
↓
wahoo kickr core (スマートローラー)
(アップ用)ミノウラFG220
こんな感じです。
唯一タイヤドライブ式の固定ローラーだけ使った事ないです。
順に使用感をまとめて行きたいと思います。
ミノウラ3本ローラー
[長所]
他のどのローラーよりもバイクを振れる(揺らせる)のでフォームは実走に近くなる気がする。
[短所]
- うるさい。めちゃガラガラうるさい。
- オプションの負荷装置つけないとアウタートップで回り切るくらい負荷が足りない。
- バランス崩すと落車する(当たり前)
- 限界まで追い込めない(フラついて怖い。出来る人は出来ると思う。僕は無理。)
- タイヤが減る
そんな感じです。
ミノウラ3本ローラー負荷調整付き
上記の3本ローラー、課金すれば負荷装置が後付け出来るのだ。
[長所]
負荷は足りる。
ほかは上と同じ。
[短所]
- 負荷の大きさは乗りながら調整出来ない。バイク側でシフトチェンジするしかない。
- 磁力式の負荷が気持ち悪い
ミノウラFG540
[長所]
- 落車しないので追い込める
- 手元のダイヤルで負荷調整できる
- 固定式に分類されるけどフレームの負担が小さそうな気がする
[短所]
- タイヤが減る
- 磁力式の負荷が気持ち悪い
- うるさい。やっぱりうるさいローラー式。
- 負荷調整出来ると書いたものの、例えばL4で淡々と踏むような時に良い負荷とギヤの組み合わせを探す為にダイヤルいじったりシフトチェンジしたりしなくちゃいけなくてダルい。
ここまで磁力式の負荷が気持ち悪いと連発していますが、その辺の話は最後の総括でまとめたいと思います。
elite turbo muin 2
[長所]
- 結構静か
- 負荷が磁力式でなくフルード式だから踏むほど負荷が強くなる点で自然な負荷。良い。
- 500wを超えるような踏み方をする時でもフルード式の負荷かつダイレクトドライブのおかげでしっかり負荷がかかって踏みやすい。zwiftにも向く。
[短所]
- 負荷調整は無く、バイク側のシフトのみで負荷を選ぶので、例えば280w 90rpmで回したいような場面でも280w 87rpmから1段軽くすると93rpmまで回ってしまうみたいな、ちょうど良いギヤで一定で踏む練習が出来ないみたいな事がたまに起こる。
- スマートローラークラスと比べると本体の音がちょびっとうるさめ。ゆーてギアの音が一番気になる点は変わらないから同等。
Tacx NEO 2 SMART
[長所]
- 本体の音は静か。ただ結局自転車側のギアの駆動音は気になる。
- 本体が傾くのでバイクをちょっと揺らせる。
- コンセントなくても動く(使わん機能)
- スマートローラー。
[短所]
- 本体が傾く→本体の脚がうにうに動く→ズレて防振材とかから落ちやすい
- ミノウラとかの単純な磁力式ほどではないけど負荷が不自然(後程詳しく)
- パワーソースとして使うと、5%くらいは少なくともパワメ比で下振れる。誤差1%とは。
- パワー値の校正は出来ない
- エッチな感じの光が出る↓
wahoo kickr core
[長所]
- 一番自然な負荷。ネオスマよりも実走に近い負荷。
- 自然な負荷のおかげで変なトルクのかけ方しなくて済むおかげかネオスマよりもギアの駆動音が静か。
- 脚がウニウニ動かないからズレにくい。
- 定価はネオスマより断然安い
- パワー値の校正がスピンダウンで行える。値も結構パワメと近くて正確だと思う。
[短所]
- 強いて言えば折り畳めないくらい。けど僕は収納しないから問題なし。
- バイクを揺らせない。(気にならん)
特に気になる短所は今のところ見つからない。最高。
まとめ
wahoo kickr coreが今のところベスト
何より負荷が実走に近いのが良い。
考察
なぜkickr coreは実走感に近いのか。
そもそも僕の言う実走感というものを整理すると、
・負荷のかかり方が自然
という事。
zwiftで山が来たから負荷が重くなるとかそういう話じゃない。そりゃスマートローラーなら当たり前。
わざわざ前半でローラーを全部紹介したのも理由があって、ヒントは負荷のかけ方にあると思った。
ミノウラの磁力式の負荷ローラーに共通して言えるのは、磁力式の負荷だから踏み始めが重くて、スピードに乗ると負荷が軽くなるという点。
これが気持ち悪い。
外でもスピードに乗ったら負荷が軽くなってギア上げるじゃんと言われればそうなのだけど、そうじゃない。
慣性を感じないのです。
これが気持ち悪さの原因かなと。
話を元に戻すと、ネオスマは確かにミノウラの磁力式負荷ローラーよりは実走感があるのだけど、どちらかというと磁力式な感じが強いと思った。
600wとかで強く踏む時、踏み始めが変に重いし、そこを踏み切るとズルっと少し軽くなる感じがある。
しかし、同じようにkickr coreで強く踏むとしっかりタメがあるというか、実走でホイールが簡単には回転数が上がらないような壁みたいな、そんなものがありつつ自然な負荷をキープして回る感じがする。そして回転が上がっても負荷は強いまま。
zwiftでスプリントするとネオスマではスプリントしながら数段ギアを上げていくのに対し、kickr coreはほぼ上げる必要が無いくらいに違いがある。
その要因はフライホイールの違いっぽい。
スペックを調べると、
ネオスマは
フライホイール:仮想
kickr coreは
フライホイール:5.4kg
とある。
つまりフライホイールが
あるかないか
という大きすぎる違いなのです。
たしかにネオスマはスプロケのついた円盤部分しか回らないのに対し、kickr coreはそれに加えてお馴染みのドラムみたいなのがぐるぐるまわっている。
こいつのおかげで実走感が生み出されているっぽい。
まとめると、ネオスマはフライホイールを仮想として、制御システムだけで自然な負荷を生み出そうとしてるけれど、kickr coreは制御システムに加えてフライホイールが物理的に回って自然な負荷の生成を手伝っているから自然な感じがするのかなーと適当な推測。(なんも調べてないので間違ってたらごめんなさい。)
結果的に、負荷の違いにどんな差が生まれるかというと、zwift上で300wで平坦を巡航していても、ネオスマの負荷は実走で例えれば向かい風の中でグンッグンッと踏んでキープする感じなのに対し、kickr coreは無風の中気持ちよくギューンギューンと踏む感じ…、つまり言いたいのは負荷にムラがないという事。
負荷にムラがなくて実走感あると何が良いかというと、実走と全く同じとまではいかなくとも限りなく近い筋肉の使い方ができるんじゃないかなーとおもっている。少なくとも磁力式よりは。
そしてその副産物として、負荷にムラがないので同じワットで踏んでいてもトルクの最高値が小さくなり、ギアの駆動音が少し抑えられ、静粛性を獲得出来る。
ということで、最後にまとめると、
wahoo kickr coreは
自然な負荷・静粛性
の面で推せるという事でした。
少しでもローラー選びの参考になればと。
なんかまた長くなってしまいましたが、断っておきますが僕はwahooの回し者でもないしtacxやミノウラに恨みがあるわけでもないです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
では。