鎖骨の端っこバラバラ事件 地獄の療養生活編
こんばんは、ジョージ・クルーニーです。
違うか。
今回は先日うpした骨折体験談の続編です。
ざっくり骨折から退院の流れまでお話しましたが、骨折して何がしんどかったかってのを聞いて欲しいのです。
先に前提を言っておくと先のブログにも書いたが、一言に骨折とはいっても結構バラバラだったので、手術ではバラバラの骨を集めて糸でくくってボルトでプレートと固定してなんとか再生させてるというものなので怪我の状態としては他の鎖骨折れと比べるとそこそこ重めである。
まず骨折して搬送された病院まで家族に迎えにきてもらって、整形外科に行って骨折と診断されてひとまず実家に帰ったその日。
まずシャワーを浴びようと思ったが、前開きのサイクルジャージはジッパー開けて落車直後に脱げたが、ノースリーブのインナーが脱げない。
オカンに手伝ってもらったり慎重に腕を動かしたりしても脱げない。腕を少し動かすだけで激痛が走る。
結局仕方なくお気に入りのクラフトのノースリーブのインナーをざっくり切って脱いだ。
いろんなものがぶち折れてかさむ出費にインナー1枚分増えたところで誤差や()
そしてなんとかお風呂へ。
左半身ズルズルだったのでその辺はご想像にお任せする。
そして風呂上がりに傷口に当てるキズパワーパッド的なアレを貼り替える時、初めて自分で傷口の全貌を見てそのグロさに気分が悪くなってガチでその場にうずくまって吐きそうになったりなんてエピソードもあった。
(写真はあるけど当然自重)
傷の保護が終わったら服を着…るのは簡単じゃない。ひとまず実家にあった洗濯でのびのびゆるゆるになったタンクトップをオカンに手伝ってもらいながらなんとか着た。先が思いやられる。
そして布団に入って寝た。
そして朝。ここが最大の難関だった。
起きれないのである。
何を言ってるか分からないだろうか?
起きれないって事である。
寝るときは鎖骨に気をつけながら慎重に寝ころべば寝れたが、朝起きようと思ったらどう慎重に起きようとしても鎖骨に負荷がかかって折れた箇所がずれるのかめちゃめちゃ痛い。
腹筋の要領で鎖骨周り動かさないように起きようとしても激痛、寝返りしてみようとしても激痛、生きてる右腕をついて起きてみようとしてもその腕をつく体制まで動けない。
思いのほか鎖骨って身体を支えるのに大切な骨だったんだなとしみじみ実感…
してる場合じゃない。起きれないのである。
結局、右半身から地道にベッドの端にずらしていって、右半身がベッドから落ちそうになるくらいまで動いてから右腕と右脚を使ってずり落ちてなんとか床に座った体勢を作れた。
ここまで最初は10分かかった。
翌日以降1週間くらいは朝起き上がるのに5分かかった。本当に夜寝るのが怖かった。
骨折翌日、服もまともに着れない僕ちゃんに見かねたオカンが介護用か何かの前開きのインナーを買ってきてくれた。
いやいや、前マジックテープやし、いくら下着でもこんなダサいの着れるわけ…
めっちゃ着た。
マジで多少腕が動くようになるまでめちゃ重宝した。夏だから汗もかくし。本当に片手しか使えないとボタン止めるのも大変だし。みんなも鎖骨折ったら買おうね。
そんなこんなで超不便骨折ライフがスタートし、数日後病院で手術してプレート入れられ、退院していよいよ一人暮らしに戻る。
メシはいくらか冷凍食品に頼って負担を減らしてたけど、洗濯・洗い物あたりは外せない。
片手しか使えないから何するのもハードモード。
片手で食器を洗い、片手で洗濯をし、片手で着替えをし、片手で鼻をほじる。
何もかも不便である。
ただ本当にキツイのはそれよりも身体の負担とメンタル面だった。
身体の負担の面で言えば、練習出来ないから一般人の生活するだけじゃんと思われるかもしれないが、鎖骨の修復に血液やらなんやらを持っていかれてめちゃくちゃお腹減るしめちゃくちゃ疲れやすくて眠くなる。多分貧血気味だったのかな。
もう夜9時になれば活動限界だったから骨折修復のピーク時期は1日9時間近く寝ないと昼間働けない感じだった。
夜7時ごろに夜ご飯を食べてそのまま椅子に座ったまま寝落ちなんて事もザラだった。とにかく眠気が異常だった。
そんな感じだったからスクワットだけでもして筋肉を維持〜、なんて事を考える余裕も最初はなかった。とにかく誰の支えもなく日々生活するだけで精一杯だった。
次にメンタル面のキツさで言うと、やたら憂鬱になった。骨折して1週間くらいか、めちゃくちゃ髪が抜けた。マジでハゲるかと思った。
自転車に乗れなくてみんなに置いてかれると感じるのが辛いとかそんな域はもう超えてて、再び元通り自転車に乗れるのかとか、自転車乗る気が起きるのかとかそういう種類の不安や、ターゲットのレースに向けて努力して積み上げてきたものが全て崩れ去ってもうなんか何もかもどうでも良くなったような気分とかいろんなものに襲われてひたすらに憂鬱だった。
唯一の楽しみは仕事後のお菓子暴飲暴食のみ♡
その辺の心境を書き出せば無限に憂鬱な闇ブログになってしまうので割愛。
まあそんな事はあったけど定期的な通院とリハビリを繰り返し、なんやかんや回復は進み、骨折して2ヶ月以上経った11月上旬、ようやくローラーでのトレーニングを再開。
ただしロードはぶち折れフォークの代わりの新しいフォークが届かずで、CXで。
体幹が弱りきってたから体勢が楽なCXである意味都合が良かったかも?
当然ながら体は弱りきっていた。
ただ2ヶ月サボっていただけならまだしも、療養してたワケだから想像の倍弱かった。
初回は肺が苦しくて仕方がなかった。
2週間程度練習を積んでもそのときのftpは210w程度。マジで何も楽しくない。
オマケに左腕に負担がかからないように左手は添えるだけ状態だから余計に踏めない。
焦ってたくさん練習積みたくても体力が無さすぎて連日は練習積めない。
地道に休みながらやるしかなかった。
ズイフトをやってもCクラスで千切れ。
今そこまで弱いのかと萎える。
と、最初はそんな感じだったけどコツコツ積んで、12月中旬、骨は埋まりきってないけどつながりはしたからって事でようやく医者から許可を得て実走での練習を開始。
「走ってもいいけどコケないでね」と釘を刺され←
肩周りの筋肉が弱りすぎて普通に外走るだけで肩こりが凄かった。
骨折からしばらく「腕を上げるな、物を持つな」と言われて全く筋肉を使わなかったから相当に弱ってたらしい。
けど、しばらくしたら肩こりはだいぶ改善された。
使ってれば最低限の筋肉は戻るらしい。
そこからもコツコツ積んで年をまたいで骨折から5ヶ月経った2月現在。
まだ夏のピークにはほど遠いけど感覚的に8割以上戻ってきた感ある。
それもこれも数ヶ月練習に顔を出さず弱体化した自分を暖かく受け入れてくれ…もとい容赦なくボコボコにしてくれるみなさんの練習会のおかげです。
本当にありがとうございます。
今後ともボコボコにして下さい。
強くなってボコボコに仕返すので恩返しと出来たらなあと思っています←
こんな僕ですが今後ともよろしくお願いします。
長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
では。